渋草焼(しぶくさやき)のお湯のみ。
シンプルに「そぎ落とし」の地模様が入っているだけなのだが
少し黄色みがかった薄い緑色が
なんとも言えない丸み帯びた温かさをかもし出している。
たぶん、長石に含まれる微量な酸化鉄がそうさせているのだろう。
微妙に不均一な釉薬の掛かり具合に奥行きを感じる。
生地や釉薬の洗練技術も進み、
洋食器のように真っ白く艶やかで、ゆがみや傷もない
工業的に均一化された製品に囲まれていると
一見、不良品としてみられておかしくない部分なのだが
侘びとか寂びとかの味わいがそこに感じられるのだ。
決して手を抜いてつくったわけではなく
手間や時間を感じさせてくれる焼き物は
それ自体が美であり、出会いである。
存在の価値に気づく目を養いたいので
今日はお湯飲みに使われている釉薬にスポットをあててみました。
陶器屋さんからすると
誰が気づいて、買っていってくれるのか楽しみでもある。
なお、この商品は残り1個なのでお店に来ないと購入することはできません。
売り切れてたらごめんね
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